政権への打撃必至 安倍首相・菅長官に食い込んだ河井克行容疑者

河井克行容疑者
河井克行容疑者

 昨年7月の参院選で自民党が「重点区」と位置付けた広島選挙区で当選した参院議員の河井案里(46)、夫で前法相の衆院議員の克行(57)=いずれも自民党離党=両容疑者が18日、選挙から1年もたたずに公選法違反(買収)容疑で逮捕された。安倍晋三首相や菅義偉官房長官は克行容疑者に一定の信頼を寄せ、自民党は案里容疑者の選挙戦に1億5千万円の党費を投入した。国会議員夫妻、特に前法相逮捕の衝撃は大きく、安倍政権や党への打撃は避けられない。(大島悠亮)

■「仕切ってくれないか」

 「首相官邸から『選挙を手伝ってくれ』といわれた。広島で選挙を仕切ってくれないか」

 自民党二階派(志帥会)の秘書は昨年5月ごろ、同派幹部からこう告げられた。案里容疑者は当時、同派に所属していなかったので、同派秘書団の派遣は見送られた。だが、選挙戦では首相や菅氏らが相次いで広島入りし、案里容疑者と首相官邸との「距離の近さ」を印象付けた。

 広島県の隣県、山口県選出の首相の地元秘書も案里容疑者の選対事務所に出入りした。選挙資金として通常の10倍とされる党費1億5千万円がつぎ込まれていたことも後に判明した。

 自民党は広島選挙区で、現職のベテランに加え新人である案里容疑者を立て改選2議席の独占を目指した。だが、首相や菅氏が力を入れた理由はそれだけではない。克行容疑者が官邸中枢と良好な関係を築いていたからだ。

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