戦後75年 日米安保(4)

中東で示した人的貢献 同盟強化に

 6月9日、中東オマーン湾洋上。中東海域の情報収集活動のために派遣された海上自衛隊護衛艦の第1陣「たかなみ」と第2陣「きりさめ」の士官室にそれぞれの幹部が集まり、テレビ会議でつないだ。

シーレーンの危機

 2月から活動してきたたかなみ指揮官の稲葉洋介(1佐)が、きりさめ指揮官の横田和司(同)に海域の状況を報告し、任務を引き継いだ。本来はどちらかの艦に乗り込んで引き継ぐが、今回はモニター越しだった。新型コロナウイルスの感染を防ぐためだった。

 午後3時過ぎ、両艦は洋上ですれ違いながら、甲板に出た乗組員たちが帽子を振ってエールを交換。きりさめは活動を始め、たかなみは帰国の途に就いた。

「中東での支援活動をめぐる動き」グラフィック拡大版

 日本は原油輸入の9割近くを中東に依存し、多くの日本関連船舶が原油を運搬している。そのシーレーン(海上交通路)にあるペルシャ湾やホルムズ海峡で各国の船舶が何者かに襲撃される事件が続発し、昨年6月には日本の海運会社が運航するタンカーが襲撃された。今回の中東派遣はこの事件に端を発している。

試される日本外交

 中東はこれまでも、日米同盟と、それを基軸とする日本外交が試される場になってきた。自衛隊が初めて海外で実任務に就いたのも中東だった。

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