
本紙も「動く 『ポスト安倍』の夏」を連載中だが、安倍晋三首相の次の首相(自民党総裁)は誰かをめぐって、政界の動きが露骨に活発化してきた。はたからみると普段はあまり目立たない存在であっても、内心では「われこそが」と自負しているのが国会議員という生き物である。

一般的にポスト安倍候補として広く認知されていずとも、本人は意欲を示していることも珍しくない。
ポスト安倍候補本人や各派閥の活動の活発化は、当たり前だが国民の関心を呼ぶ。筆者も政治部記者の端くれだから、あちこちで「この人はどうか」「あの人がいいと思うが」などと意見を求められる。
人によって重視する点は異なるが、改革者のイメージ、清新な装い、発信力、堂々としてみえる物言い、安定感、面白み…などが判断基準になるようである。
実際に自民党総裁を選ぶのは党所属国会議員と党員ではあるが、こうした国民の評価や人気、知名度も、国会議員や党員の投票行動に影響するのは間違いない。次の選挙の「顔」は、国民にウケがいい人の方が好ましいからである。