野党三つどもえ応援合戦 選挙後の主導権にらむ

東京都知事選(5日投開票)の応援演説後、記者団の質問に答える国民民主党の前原誠司元外相(左)と日本維新の会の馬場伸幸幹事長(同2人目)=3日午後、東京都新宿区(千田恒弥撮影)
東京都知事選(5日投開票)の応援演説後、記者団の質問に答える国民民主党の前原誠司元外相(左)と日本維新の会の馬場伸幸幹事長(同2人目)=3日午後、東京都新宿区(千田恒弥撮影)

 5日投開票の東京都知事選で、野党が三つどもえの応援合戦を演じている。立憲民主党や共産党などが元日弁連会長の宇都宮健児氏を全面支援する一方、日本維新の会は元熊本県副知事の小野泰輔氏を推薦し、自主投票の国民民主党は所属議員が思い思いの候補の応援に駆けつける。選挙後の主導権争いもにらみ、各党の思惑が交錯している。

 「小野候補とともに東京の歴史を変えようではないか。仲間の一人として心からお願いさせていただく」

 国民の前原誠司元外相は3日、東京・新宿駅西口で小野氏の応援演説に立った。傍らには維新の馬場伸幸幹事長の姿があった。前原、馬場両氏は6月に地方分権に関する勉強会を立ち上げ、関係を深めている。馬場氏が応援を依頼し、前原氏は「党内で大きなハレーションが起こるだろうが、伺わせていただく」と快諾したという。

 前原氏は、安全保障政策などが異なるにもかかわらず、次期衆院選を前に共産との関係を深める立民と国民の合流に否定的だ。ただ、国民内の合流推進派は宇都宮氏を応援している。前原氏は演説後、記者団に「有権者は数合わせにうんざりしている。単に選挙が近いから一緒になろうというものに国民は期待していない」とクギを刺した。