地上イージス余波で自民党内に辺野古見直し論 政府は着実に工事推進 追い風も

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場(奥)
沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場(奥)

 自民党内で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画を見直すよう求める声が上がっている。政府が地上配備型迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」配備計画を断念したことで、同じく時間とコストがかかる辺野古移設も見直すべきだという論理だ。ただ、政府は地上イージスと辺野古移設は事情が異なるとの立場で、工事を着実に進める考えだ。沖縄県議会では、移設推進に追い風さえ吹き始めている。

防衛相経験者が…

 「これしかない、とにかく進めるというだけが解決策だと思っていない」

 自民党の石破茂元防衛相は2日の講演で辺野古移設を見直すよう求めた。中谷元・元防衛相も3日、玉城デニー知事に辺野古の軍民共用化を提案した。