政界徒然草

離党届提出の須藤元気氏めぐり立民と国民が暗闘 枝野氏は処分を下せるか

東京都知事選に立候補したれいわ新選組代表の山本太郎氏(右)と応援に駆け付けた須藤元気参院議員=6月26日、東京・JR錦糸町駅前
東京都知事選に立候補したれいわ新選組代表の山本太郎氏(右)と応援に駆け付けた須藤元気参院議員=6月26日、東京・JR錦糸町駅前

 立憲民主党が、離党届を提出した須藤元気参院議員に対する処分を決められずにいる。5日投開票の東京都知事選で、須藤氏は消費税減税に共感したことなどを理由に、党の方針に反してれいわ新選組公認で出馬した山本太郎代表を支援した。立民の枝野幸男代表は「反党行為」として厳しく対処する構えだが、国民民主党には、元格闘家で知名度のある須藤氏を一本釣りしようとする動きもあり、両党が溝を深める一因にもなっている。

×   ×   ×

 「真っすぐで、一本気な須藤氏を守りたい。本当に素直な奴だから」

 立民の芝博一参院国対委員長は9日、参院の若手議員を集めた会合の席で須藤氏への思いを語った。芝氏は、昨年7月の参院選で初当選した須藤氏に議員のイロハを手取り足取り指導し、かわいがってきた。それだけに都知事選での須藤氏の行為には心を痛めていたようだ。

 立民は都知事選で野党統一候補の擁立に失敗し、共産党や社民党などとともに元日弁連会長の宇都宮健児氏の支援に回った。

 だが、須藤氏はこの党の方針に反して、6月17日に突如、国会内で記者会見し、山本氏の応援と離党届の提出を表明した。記者会見では、立民執行部の消費税減税への消極的な姿勢などを批判し、「『消費税減税と言うな』とか、何が言うなだ。悔しいっす」と涙ながら訴えた。

 同時に須藤氏は立民への感謝の気持ちも口にし、消費税以外の立民の理念や政策に共感している思いも語った。

 だが、枝野氏は社会保障の質を確保するには安定財源としての消費税は欠かせないとの立場で、周囲には「消費税ゼロを訴えながら、立民の理念・政策に共鳴しているなんて言えるはずがない」と突き放す。

 枝野氏にとっては、次期衆院選を見据え、野党の“盟主”として主導権を握ろうとしていたタイミングでもあり、須藤氏にメンツをつぶされたとの思いも強い。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください