鹿児島県知事選、当選の塩田氏は対原発スタンスに踏み込まず

鹿児島県知事選で初当選した新人の塩田康一氏=12日夜、鹿児島市荒田(中村雅和撮影)
鹿児島県知事選で初当選した新人の塩田康一氏=12日夜、鹿児島市荒田(中村雅和撮影)

 12日投開票された鹿児島県知事選は、元九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が7氏による激戦を制した。九州電力川内(せんだい)原子力発電所(同県薩摩川内市)をめぐり、前回選挙で掲げた「反原発」を初当選後に事実上反故(ほご)にした現職、三反園訓氏(62)は自民、公明両党の推薦を受け選挙戦に臨んだが、届かなかった。ただ、今回は原発政策は争点になりえず、塩田氏は踏み込んだ発言は避けた印象がある。塩田氏は任期中に川内原発の運転延長について判断を迫られる可能性が大きいだけに、明確な原発政策を聞きたかった。(中村雅和)

 「県政を変えたいという県民の思いに支えられた」

 塩田氏は12日夜、報道関係者を前にこう語った。

 選挙戦では、現職と元職を批判し「前の古い鹿児島でもなく、今の駄目な鹿児島でもない、新しい鹿児島をつくる」と県政刷新を訴えてきた。

 批判対象の1人だった三反園氏は、前回選挙戦などで原発停止を訴え、反原発団体と川内原発停止をうたう政策合意文書を交わしたにもかかわらず、当選後間もなく(再稼働容認や、既存原発の運転を許容する)「自民党と方向性は同じ」と軌道修正し、反原発派らの失望を招いた。