日本の論点

鳥取 「環日本海」から「全方位外交」へ

 20世紀末、鳥取県は「環日本海交流」に沸いた。日本海をはさんで対岸の韓国、中国、ロシアの地方政府と提携し、経済交流や観光の活発化を目指したのだ。それから20年余、久しぶりに赴任した鳥取で環日本海交流を取材すると、県や鳥取市の担当課の職員は「環日本海ですか?」と及び腰の態度をみせた。県勢浮揚をかけた看板政策の熱気は、どこにいったのか。

 「古代は山陰や北陸が日本の表玄関だった」。環日本海は、太平洋側を軸に発展した近代以降の日本の常識からすれば「逆転の発想」だ。平成の初め、観光誘客による経済効果を最大の目的に掲げ、鳥取県は江原道(カンウォンド)(韓国)、吉林省(きつりんしょう)(中国)、沿海地方(ロシア)と友好協定や覚書を締結。市町村や経済、教育界などもその流れに追随した。

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