コロナ時代の国会

(上) オンライン審議は「出席」にあらず? 機能停止の恐れも

大島理森衆院議長(中央)(春名中撮影)
大島理森衆院議長(中央)(春名中撮影)

 「5件とも委員長報告の通り、承認することに決まりました」

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が発令されていた4月14日の衆院本会議。大島理森議長が日本とアラブ首長国連邦(UAE)との投資協定などが衆院で承認されたことを告げると、与野党の議員は次々に議場を後にした。

 議事が終わったわけではない。約1分半後、議場内に広がったのは、半分近くに減った議員が1席ずつ空けて着席した光景。「密接」回避のため極力、出席議員を減らし、別の法案の審議を進めた。退席した議員は、議員会館の事務所などでテレビ中継を視聴する手はずで、衆院事務局は「このような措置は過去に例がないのでは」と語る。

機能停止あり得る

 先の通常国会では、一部野党から休会を求める声も出たが、国会は立法府の責務を果たす道を選んだ。

 新型コロナは国会にも「新たな日常」の必要性を突き付けた。ピンチはチャンスにならないのか。コロナ時代の国会の在り方を3回にわたり問う。