政界徒然草

一皮むけたか 「ポスト安倍」うかがう岸田氏 対中非難決議で二階氏に屈さず

自民党の岸田文雄政調会長(春名中撮影)
自民党の岸田文雄政調会長(春名中撮影)

 温厚で生真面目だが、地味-。自民党の岸田文雄政調会長が、自身に染みついたこの人物評から脱却しようとしている。温厚な性格ゆえに周囲に波風を立てない優等生的な言動が目立っていたが、対中外交をめぐって二階俊博幹事長を向こうに回したり、新型コロナウイルス対策で政府に苦言を呈したり、これまでとは異なる一面を見せるようになった。強いリーダー像が求められる「ポスト安倍」に向け、一皮むけたかにも見える。

 7月7日、岸田氏は党本部の一室で、中国の習近平国家主席の国賓来日中止を求める党の対中非難決議をめぐり、二階俊博幹事長と向き合った。

 「これまで積み上げてきた議論は否定できない」

 対中関係を重視する二階氏に岸田氏はこう言って、中山泰秀外交部会長がまとめた非難決議の原案に理解を求めた。

 中国の香港国家安全維持法(国安法)の施行を受け、決議原案には習氏の国賓来日中止要請が盛り込まれた。これを知った二階氏は周囲に「国と国との関係をつくるために先人がつむいできた努力をなんだと思っている」と語り、猛反発した。決議を首相官邸に提出する前に、事態の収拾に乗り出したのが岸田氏だった。

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