耳目の門

(24)特別記者・石井聡 コロナと国会 政局は国民の命に勝る

 「コロナウイルスに夏休みはない」とは、なかなかの名言だった。東京都医師会の尾崎治夫会長が7月末に発したこの言葉は、新型コロナウイルスの感染拡大防止をめぐり、国と医療現場の間に大きなギャップが横たわっていることを印象付けた。

 尾崎氏が求めたのは、新型インフルエンザ等対策特別措置法を改正し、法的拘束力と休業補償のある休業要請をすべきだ-という点だ。だが、それからひと月経ても動きは鈍いままだ。

 今年の通常国会は150日間の会期を終えて6月17日に閉会した。野党側は会期延長を求めたが、与党は閉会中審査を行えば十分だとして応じなかった。