竹島を考える

韓国の竹島侵略に触れぬ村山談話 発表25年後の検証 下條正男・拓殖大教授

戦後70年の節目に日本記者クラブで対談した河野洋平氏(左)と村山富市氏 =2015年6月、東京
戦後70年の節目に日本記者クラブで対談した河野洋平氏(左)と村山富市氏 =2015年6月、東京

 8月15日付の朝日新聞(電子版)は、村山富市元首相が「村山談話に託した想い」と題したコメントを発表したと報じた。だが日韓関係が最悪な昨今、この種のコメントがどのような影響を与えるのか、考えたことはあるのだろうか。

 韓国が声高に日本を侵略国家としたのは1954年10月28日である。竹島を不法占拠する韓国に対し、日本政府が国際司法裁判所への付託を提案したことに対する回答の中であった。韓国側が日本を侵略国家とするのは、「村山談話」(1995年8月)で「植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」とする侵略とは、その意味に違いがある。

 それも日本政府の提案を拒否した覚書で、韓国の外交部が「帝国的日本の侵略」によって「独島(竹島)は日本の侵略の犠牲となった最初の韓国の領土」としたのは、竹島を侵奪した事実を隠蔽する口実でしかなかった。

村山談話を自画自賛する村山元首相

 村山談話で、その事実に触れていないのはなぜだろうか。韓国側が歴史問題で日本批判を続けるのは、侵奪した竹島を韓国領とするための手段である。

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