自民総裁選公開討論会 違和感覚えた石破氏の主張 阿比留瑠比の「観戦記」

日本記者クラブでの自民党総裁選立候補者討論会に出席した(左から)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=12日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)
日本記者クラブでの自民党総裁選立候補者討論会に出席した(左から)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=12日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

 12日の自民党総裁選公開討論会(日本記者クラブ主催)では、石破茂元幹事長、菅義偉(すが・よしひで)官房長官、岸田文雄政調会長の3候補の政治姿勢や信条、考え方の違いが改めて明らかになった。その中で、石破氏の主張には強い違和感を覚えた。

 3候補は目指す国家観について、それぞれ次のように訴えた。

 「一人一人に『居場所』があり、一人一人が幸せを実感できる国を作らなければならない」(石破氏)

 「まず自分でやってみる。そして地域や家族が互いに助け合う。その上で政府がセーフティーネットワークで守る」(菅氏)

 「優しい、公益にも資する持続可能な資本主義を考えていかなければならない」(岸田氏)