「ポスト菅」蚊帳の外、開けぬ展望 なぜ岸田氏は首相になれなかったのか(下)

宮城県栗原市を訪れ、農業関係者らと交流する自民党の岸田政調会長(左から2人目)=10日午前
宮城県栗原市を訪れ、農業関係者らと交流する自民党の岸田政調会長(左から2人目)=10日午前

【歴代番記者覆面座談会】

 自民党の岸田文雄政調会長は、これまで安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相が「ポスト安倍」の本命候補と位置付けてきたが、なぜ今回の総裁選で敗れたのか。菅義偉(すが・よしひで)首相が「岸田つぶし」とも思えるポスト配分をする中で、将来トップの座を勝ち取るためには何をすべきか。岸田氏の歴代番記者5人による覆面座談会(下)では、戦闘能力に乏しい「お公家集団」と称される岸田派(宏池会)の実像に迫る。

■総裁選の戦術は

E「岸田さんは、党内が『菅首相選出』で固まりそうになったときの派閥の会合で『石破茂元幹事長まで総裁選に出ないという噂がある。こんなこと許されていいのか!』と憤りをあらわにしたそうだね。こういう気迫を、もっと前に発揮できていればよかった」

C「今回は二階俊博幹事長に『菅選出』の流れを先手先手でつくられた。頼みの綱だった麻生派(志公会)にも最後は切られた」