政界徒然草

無派閥の菅首相 1年後の総裁選の行方は

自民党総裁選の決起集会であいさつする菅義偉首相(中央)。党内5派閥が支援し大勝した=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)
自民党総裁選の決起集会であいさつする菅義偉首相(中央)。党内5派閥が支援し大勝した=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)

 安倍晋三前首相の突然の辞任表明に始まった自民党総裁選は、党内の5派閥が無派閥の菅義偉(すが・よしひで)首相の支援に回ったことで、あっけなく勝負がついた。「縦割り行政の打破」を掲げ、改革を加速させる菅内閣は早くも高支持率を獲得している。だが、5派の中には総裁候補を自派から出さなかったことへの不満が消えていない。来年秋に予定される次期総裁選は、波乱含みの展開が予想される。

 今回の総裁選で菅氏を支持した細田派(清和政策研究会)、竹下派(平成研究会)、麻生派(志公会)、二階派(志帥会)、石原派(近未来政治研究会)の5派のうち、細田、竹下、麻生3派は派内に総裁候補を抱えている。特に細田、竹下両派内は「自派から候補を出すべきだ」との声が根強い。

 この総裁選でも、細田派は下村博文政調会長が領袖(りょうしゅう)の細田博之会長こそ出馬すべきと主張し、「もし細田氏が出ないならば自分が立つ」と20人の推薦人集めに動いた。下村氏は「20人のめどは立った」としながらも、最終的には派閥の方針に従ったが、総裁選出馬への意欲は薄れていない。