政界徒然草

“山口戦争”が勃発 衆院くら替え狙う林芳正氏 憤怒の二階氏「除名ものだ」

自民党総裁選後に開かれた臨時総務会に臨む二階俊博幹事長(左)と岸田文雄前政調会長=14日午後、東京都港区(春名中撮影)
自民党総裁選後に開かれた臨時総務会に臨む二階俊博幹事長(左)と岸田文雄前政調会長=14日午後、東京都港区(春名中撮影)

 自民党二階派(志帥会)と岸田派(宏池会)による政争が勃発した。二階派の河村建夫元官房長官が地盤とする衆院山口3区から、岸田派の参院議員、林芳正元文部科学相が出馬を模索しているからだ。宰相の座を目指す林氏にとって衆院へのくら替えは宿願であり、地元では既に臨戦態勢に入っているが、これに二階派会長の二階俊博幹事長が激高。自ら山口に出向き、派閥を挙げて林氏の動きを封じる考えだ。

 事の発端は16日、次期衆院選で林氏が山口3区から出馬する意向を固めたとの一報が駆け巡ったことだ。既に後援会関係者や岸田派会長の岸田文雄前政調会長にくら替えの意向を伝え、自民党の公認が得られなくても無所属で出馬する構えだと報じられた。

 だが、翌17日、林氏は記者団に「私に一切取材がなく、意向を固めた事実はない」と否定した。ただ、衆院転身のタイミングを問われると、「10年くらい前から地元では期待があったので、その期待に応えてしっかりと精進していきたいと言い続けてきた。それは今までと全く変わっていない」と色気を隠さなかった。

 林氏は平成24年の衆院選でもくら替えを模索したものの、河村氏らの猛反発を受けて頓挫した。だが、次期衆院選では無所属でも出馬を強行するのではないかとの憶測が強まっている。