政界徒然草

岸田氏の「脱・古賀氏」 安倍、麻生氏はどう応えるか

自民党岸田派のパーティーで壇上に並ぶ古賀誠元幹事長(前列左)と岸田文雄前政調会長(同右)=昨年5月15日、東京都港区
自民党岸田派のパーティーで壇上に並ぶ古賀誠元幹事長(前列左)と岸田文雄前政調会長(同右)=昨年5月15日、東京都港区

 先の自民党総裁選で敗れた岸田文雄前政調会長が再起に向けた布石を打ち始めた。安倍晋三前首相やその盟友の麻生太郎副総理兼財務相との連携を見据え、岸田派(宏池会、47人)名誉会長の古賀誠元幹事長との関係を改めたのだ。古賀氏は政界引退後も派内に隠然とした影響力を誇ってきたが、安倍氏らとの折り合いが悪く、総裁選で岸田氏が安倍氏らの協力を得られない理由の一つともなった。「政治の師」と距離を置くことになった岸田氏を安倍氏らはどう見るのか。

 「われわれ宏池会も新たな時代に向けて進化していくことが求められている。変えるべきところは大胆に、勇気をもって変えていかなければならない」

 5日、東京都内のホテルで開かれた同派の政治資金パーティー。岸田氏の宣言に会場ではざわめきが広がった。岸田氏が派閥の事実上のオーナーだった古賀氏から独り立ちし、自らかじ取りをしていくという決意の表れと受け止めたからだ。

 古賀氏は「道路族のドン」として長きにわたって永田町に君臨し、平成18年から岸田氏に派閥を引き継ぐ24年まで宏池会を率いてきた。同年に政界を引退したが、派内議員を物心両面で支えてきたとされる。「精神的支柱」と慕う議員は少なくない。

 岸田氏も古賀氏の薫陶を受けた一人だが、単純に「政治の師」という言葉だけではくくることができず、愛憎が入り交じった複雑な間柄でもある。