菅政権考

朝は5時起き 面会は10分刻み 議員会館で一息 菅首相の「新しい日常」

閣議に臨む菅義偉首相(中央)ら=13日午前、首相官邸(春名中撮影)
閣議に臨む菅義偉首相(中央)ら=13日午前、首相官邸(春名中撮影)

 菅義偉(すが・よしひで)首相が就任してから間もなく1カ月がたつ。この間、首相の動静を追う「総理番」の記者たちが見たのは首相の慌ただしい一日だ。首相官邸に入れば朝から夕方まで議員、官僚ら面会者がひっきりなしに訪れ、朝、昼、晩は有識者らと会食を重ねる。官房長官時代とは異なる首相の「新しい日常」を追った。

■健康に気を使う71歳

 12月6日で72歳になる首相の一日は朝5時に始まる。新聞各紙に目を通し、政権に厳しい論調の記事も逃さずにチェックしているという。その後、日課にしている腹筋100回をこなす。帰宅後にも行うから1日計200回だ。

 午前6時40分ごろ、東京都港区内の議員宿舎を出て首相官邸へ。ここで首相は敷地内にある公邸内の庭などを30分から40分かけて散歩する。腹筋と合わせて外を散歩するのは官房長官に就任した約8年前から日課にしている。首相就任後は警備の関係上、狭い空間を何度も行き来せざるを得ず、随分と窮屈な思いをしているようだ。