戦後75年 第7部 教育(3)

いじめ問題 明白なSOSに支援なく

 そのノートには、15歳の悲痛な叫びがつづられていた。

 「いじめられたぼくは誰も守ってくれない。くるしい、くるしい、くるしい」

 埼玉県川口市の県立校1年だった小松田辰乃輔(しんのすけ)はこう書き残し、2日後に自宅近くのマンション11階から飛び降りて自ら命を絶った。昨年9月のことだ。

 川口市立中に入学後、同級生らからのいじめに遭い、解決されないまま卒業した。悪口、無視、かばんの踏み付け、大切に使っていたペンも何度となく折られた。担任に手紙で繰り返し助けを求めたが、いじめは執拗(しつよう)に続き、不登校になった。その後、3度の自殺未遂を図り、一時は車いす生活を余儀なくされた。

 それが、SOSのサインだったことは明らかだ。ノートには市教育委員会を名指しし、ひときわ大きな文字で書きなぐっている。