政界徒然草

自公分裂含みの広島3区 候補者調整で苦難相次ぐ岸田氏 派内にも火種

自民党岸田派のパーティーであいさつする岸田文雄前政調会長=10月5日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
自民党岸田派のパーティーであいさつする岸田文雄前政調会長=10月5日午後、東京都港区(飯田英男撮影)

 自民党岸田派(宏池会)の会長を務める岸田文雄前政調会長に苦難が押し寄せている。次期衆院選の候補者調整をめぐり、二階俊博幹事長の二階派(志帥会)との競合が相次ぐほか、自身の地元であり、岸田派の牙城とされる広島県では連立を組む公明党が先に候補者の擁立を決定した。岸田派名誉会長、古賀誠元幹事長の辞任をめぐり派内にも火種を抱える。「ポスト菅(すが)」をうかがう岸田氏の求心力に影響しかねない状況だ。

 次期衆院選の候補者調整で岸田派が置かれる現状はことのほか厳しい。

 岸田派の座長を務める林芳正元文部科学相は参院山口選挙区から衆院山口3区へのくら替えが取り沙汰される。林氏に対しては「将来の首相候補」として衆院へのくら替えを期待する声が地元に根強い。平成29年の前回衆院選を含め、これまでにくら替えを模索してきた経緯があり、今回も踏みとどまれば支持者の反発を招く恐れもある。

 一方、同区の現職は二階派会長代行を務める河村建夫元官房長官。林氏のくら替えが一部で報じられると、二階氏は10月、伊吹文明元衆院議長や武田良太総務相ら同派所属の20人を引き連れて山口県に乗り込み、林氏を強く牽制(けんせい)。他派からも驚きの声が上がった。林氏は態度を明らかにしていないが、林氏周辺は擁立の動きを強めている。