美しき勁き国へ

櫻井よしこ TPPを中国から守れ

国際輸入博覧会の開幕式でビデオ演説する中国の習近平国家主席=11月4日、上海(AP)
国際輸入博覧会の開幕式でビデオ演説する中国の習近平国家主席=11月4日、上海(AP)

 20年前、中国は米国を狙った。今は日本が狙われている。20年前、中国は全能力を注いで世界貿易機関(WTO)に入った。今は全力で日本に働きかけ、地域的な包括的経済連携(RCEP)を結ばせた。さらに環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加盟を目指す。

 WTOは企業の自由な活動を担保し、国家介入を排除する自由経済の枠組みだ。加盟から20年、今も国有企業が国内総生産(GDP)の4分の1を担い、内外の企業に共産党の細胞組織設置を求める中国はWTOのルールを守る気がないのであろう。彼らは長年、国際公約を破り続け自国の利益を貪(むさぼ)るばかりだった。