安倍路線継承は本当か 敵基地攻撃能力見送り 

 敵基地攻撃能力に関する議論は、政府が18日に行った閣議決定で無期限延期が確定した。菅義偉首相は安倍晋三前政権の路線を継承する考えを示してきたが、敵基地攻撃能力の保有は安倍氏が退任直前までこだわってきた課題だ。今回の決定で路線継承に疑問符が付くだけでなく、防衛力強化に向けた取り組みに不安を残す結果となった。

 安倍氏が在任中の6月に敵基地攻撃能力の検討を表明して以降、政府は国家安全保障会議(NSC)を5回開催。敵レーダーを無力化して航空優勢を築き敵基地を精密爆撃する完結型の「ストライク・パッケージ」は見送るが、長射程ミサイルで固定目標をたたく能力を保有する方針を固めて首相談話を発表した。