政界徒然草

憲法改正はまだ1合目 主導権を握るのは自民党ではなく…

衆院憲法審査会に臨む議員たち。国民投票法改正案の質疑は始まったが、本格的な改憲議論は停滞している=昨年12月3日、国会
衆院憲法審査会に臨む議員たち。国民投票法改正案の質疑は始まったが、本格的な改憲議論は停滞している=昨年12月3日、国会

 憲法改正の議論を行う国会の常設機関「憲法審査会」が衆参両院に設置されて20年。この数年の懸案だった憲法改正手続きを定める国民投票法改正案は今年成立する公算が高まり、そうなれば一歩前進するが、改憲のプロセスを考えると実はまだ1合目か2合目に過ぎないといえる。改憲実現に向けて主導権を握っているのは野党第一党の立憲民主党なのである。

 国民投票法改正案は投票の利便性を高める内容で、平成30年6月に国会に提出された。当時、森友・加計学園問題などで「安倍晋三政権の政治姿勢」を政権批判のメインテーマに据えた野党は、安倍氏の悲願である憲法改正についても「強引に進めようとしている」と批判。改正案は2年5カ月放置され、ようやく動いたのは菅義偉(すが・よしひで)政権に代わった後だった。

 与野党は昨年11月、衆院憲法審で初の質疑を行い、その後、今年1~6月の通常国会で「何らかの『結論』を得る」と合意した。一般的に「結論=採決」と解釈されるが、改正案が採決され成立したとしても、すぐに憲法議論が本格化するわけではなさそうだ。