2021焦点

(1)皇位継承議論は進展するか 政府慎重 国論二分は必至

「立皇嗣宣明の儀」に臨まれた天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻。成年皇族方も見守られた =令和2年11月8日午前、皇居・宮殿「松の間」
「立皇嗣宣明の儀」に臨まれた天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻。成年皇族方も見守られた =令和2年11月8日午前、皇居・宮殿「松の間」

■「継承順位の乱れ招く」懸念も

 昨年11月に挙行された秋篠宮さまが皇位継承順位1位になられたことを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」で平成から令和への代替わりの儀式は幕を閉じ、今年は安定的な皇位継承の在り方の検討が正念場を迎える。譲位を定めた特例法の付帯決議が政府に速やかな検討を求めているからだ。菅義偉(すが・よしひで)首相は男系継承の「重み」を強調するが、議論が進展すれば、すでに定まっている皇位継承順位の乱れを招きかねず、政府の腰は重い。

                  

 大島理森(ただもり)衆院議長は昨年12月11日の記者会見で、安定的な皇位継承の在り方に関し「菅義偉首相が経過をよく知っている。菅内閣のもとで、国民の理解と共感を得られる結論が出ればいい」と語った。大島氏は平成29年に成立した譲位を可能とする特例法の制定過程で、当時の官房長官だった首相と公式、非公式に議論を重ねた経緯を踏まえ、菅政権で結論を出すことに強い期待感を示した形だ。