自由 強権~21世紀の分岐点

(4)世界動かす日本の新秩序

インド太平洋構想「アメリカも使わせてくれ」

 米国が世界最悪の新型コロナウイルス感染への対応に追われる中、世界は中国の覇権主義のさらなる攻勢に脅かされている。国際秩序が岐路にある今こそ、「自由で開かれたインド太平洋」構想は自由、民主主義、法の支配を尊重する国家が連帯する核となりうる。日本は提唱者に甘んずることなく、新秩序を主導する役割を果たすべきだ。

 2016年8月、ケニアの首都ナイロビ。第6回アフリカ開発会議で当時の首相、安倍晋三はシーレーン(海上交通路)が通過する太平洋とインド洋の2つの海の「交わり」を、「力や威圧と無縁で、自由と法の支配、市場経済を重んじる場として育て、豊かにする」と訴えた。インド太平洋構想の始まりだ。