介護事業の倒産が最多
新型コロナウイルスの感染拡大が、高齢社会に暗い影を落とし始めている。
東京商工リサーチによれば、昨年の「老人福祉・介護事業」の倒産件数は過去最多の118件となった。
介護施設の倒産は、小規模事業者を中心とした人手不足や競争激化で、ここ数年は年間100件を超すなど増加傾向にあった。
昨年の倒産件数を押し上げた大きな要因は、感染を警戒しての「利用控え」や、感染防止対策費がかさんだことであった。経営的に何とか持ちこたえてきたところにこうした新たな重荷が加わり、立ち行かなくなったのである。