河村直哉の時事論

拉致問題、新型コロナ禍…日本は「恥ずべき国家」のままでよいのか

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから43年となるのを前に取材に応じる母の早紀江さん。父、滋さんの45歳の誕生日に、めぐみさんがプレゼントしたくしを持参した=令和2年11月13日、川崎市(佐藤徳昭撮影)
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから43年となるのを前に取材に応じる母の早紀江さん。父、滋さんの45歳の誕生日に、めぐみさんがプレゼントしたくしを持参した=令和2年11月13日、川崎市(佐藤徳昭撮影)

 再びあの言葉に出合った。「(北朝鮮による拉致事件を)解決できなければ『国家の恥』です」。横田めぐみさんへの親の思いをつづった4日産経ニュース・産経新聞朝刊「めぐみへの手紙」。国民が粛然と姿勢を正すべき言葉だろう。だがこの国の政治でそれはどこまで共有されているのか、心もとない。

国会議員の体たらく

 「手紙」はこれまでも「国家の恥」という言葉を何度か使ってきた。めぐみさんが拉致されて今年で44年になる。母親の早紀江さんとともに救出活動に取り組んできた父親の滋さんは昨年、87歳で亡くなった。被害者を取り戻せず、こうした事態になっていること自体がすでに国家の恥と感じるべきである。

 ところがこの間の国会議員の体たらく。当欄では名前を連ねるのも行数のむだに思えるので、記さない。金をばらまいた者、収賄罪に問われた者。新型コロナウイルスの緊急事態宣言のさなか、深夜まで銀座のクラブに行っていた者。