政界徒然草

支持率低迷でも起こらない「菅降ろし」 その3つの理由

衆院予算委員会で強気の答弁も目立つようになってきた菅義偉首相(右)。左は麻生太郎副総理兼財務相=4日午後、衆院第1委員室(春名中撮影)
衆院予算委員会で強気の答弁も目立つようになってきた菅義偉首相(右)。左は麻生太郎副総理兼財務相=4日午後、衆院第1委員室(春名中撮影)

 菅義偉(すが・よしひで)政権に難題が次々と降りかかっている。過去をみれば、内閣支持率が低迷すると次期衆院選を戦えないなどとして首相交代論や倒閣運動が起きたが、今の自民党内にその熱はない。ある閣僚経験者は「菅降ろしは起きない」と断言する。大きく3つの理由がありそうだ。

 「私から『菅降ろし』のようなことをするはずがない」

 自民党の下村博文政調会長は1月13日の記者会見でこう語った。問われて否定したのだが、党執行部の口から「菅降ろし」という言葉が出ること自体が物々しい。

 これには伏線があり、下村氏はBSフジ番組で4月25日投開票の衆参の補欠選挙で自民党が2敗した場合「政局になる可能性がある」と述べた。直後に記者団に「菅政権は大丈夫なのかというようなことになる可能性もないとはいえない」と説明した。

 永田町ではこの発言は以下のように受け止められた。

 「補選が衆院選の前哨戦となり、自民党が2敗すれば『菅首相では衆院選を戦えない』という空気が広がり、衆院選を『別の顔』で戦いたいという動きが起きる可能性がある、ということだ」(閣僚経験者)