緊急事態 自分がよけりゃ、それでいい…日本人の罪と罰  潮匡人

新型コロナウイルス感染対策をめぐり、特措法改正案の審議が行われる参院本会議=2月2日、国会(春名中撮影)
新型コロナウイルス感染対策をめぐり、特措法改正案の審議が行われる参院本会議=2月2日、国会(春名中撮影)

 大方の予想通り、「緊急事態宣言」が期間延長された。今週末13日には、新型コロナウイルス対策をめぐり、都道府県知事の休業・時短命令や入院勧告(措置)に従わない場合などの罰則を定めた改正特措法なども施行される。欧米各国なら、市民の抗議が渦巻くだろうが、よくも悪くも日本は違う。批判の声は少なく、NHK以下各局とも、「致し方ない」「やむを得ない」などと語る“街の声”を流す。

評論家の潮匡人氏
評論家の潮匡人氏

 あるテレビ局のニュース番組から、典型的な一例を挙げよう。場面は繁華街の駅前。

 《緊急事態宣言の延長について、通勤客からは複雑な声が聞かれました。

 「今、この感染状況ですと、致し方ないのかなと思いますね。今、逆に気を抜くと、もっと感染者がまた戻って、増えてしまうんじゃないかな」