政界徒然草

新型コロナ特別委はなぜ設置されないのか

 昨年来の最重要テーマとなっている新型コロナウイルス対策は、今国会開会後、もっぱら衆院予算委員会で議論されている。令和3年度予算案の衆院通過後、議論の舞台は他の委員会や参院に移るが、10年前の東日本大震災の発生後に震災復興特別委をつくったように、新型コロナに関する特別委を設置する機運は今のところない。他方、震災復興特別委も含め衆院の特別委は昨年の臨時国会中、ほとんど開催されなかった。特別委のあり方は一考する余地がありそうだ。

 今国会召集日の1月18日。衆院本会議で行われた特別委の設置についての採決で、日本維新の会は初めて全ての特別委の設置に反対した。かねて求め続けてきた特別委改革が、今国会でも自民党や野党第一党の立憲民主党に受け入れられず、特別委の構成が昨年の臨時国会とまったく同じになったためだ。

 維新は衆院特別委について、開催頻度が少ないものが目立つとして、必要性に応じた「スクラップ・アンド・ビルド」をこれまでも訴えてきた。

 特別委は、国会の会期ごとに衆参それぞれの議院の議決で設置されるものであるため、原則的に会期が終われば消滅する。

 このため、新たな国会の会期が始まる前に与野党が議論して、そのときどきの社会情勢に応じたテーマの特別委を設置するのが本旨と言ってよさそうだが、衆院側はこのところ、同じ9つの委員会で固定されている。