
韓国の姜昌一(カン・チャンイル)新駐日大使が公務を事実上開始した。12日には外務省の秋葉剛男事務次官と面会し、信任状の写しを提出した。ただ、自民党からは大使としてのアグレマン(承認)を撤回するよう求める声が上がるなど歓迎ムードはない。日韓関係はいわゆる徴用工や慰安婦問題で冷え込むが、原因は姜氏自身の過去の発言にある。
《皇室》
韓国の要人は日本の皇室に対し、たびたび礼を失する言動をとってきた。2012年8月には当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が天皇陛下(現在の上皇さま)の訪韓には「独立運動で亡くなった方々に対し心からの謝罪をする必要がある」と述べた。
姜氏も例外ではない。19年10月に天皇陛下の呼称について「韓国では(格が下の表現である)『日王』と言おう」と発言し、多くの日本人の怒りを買った。昨年12月には「大使として赴任すれば『天皇』と呼ばなければならない。(韓国)政府がそのように求めた」と軌道修正しているが、不本意であることもにじむ。