竹島 講和条約70年

(下)見えない展望 式典意義を見失う

「竹島の日」の式典会場周辺では厳重な警備態勢が敷かれた=22日、松江市(永田直也撮影)
「竹島の日」の式典会場周辺では厳重な警備態勢が敷かれた=22日、松江市(永田直也撮影)

 「式典は形骸化している」「もう止めるべきだ」。「竹島の日」の22日、島根県が松江市で開いた式典は例年通り、竹島を取り戻す政府の決意を感じられないまま終わった。長年、式典を主催してきた地元は開催意義を見失っている。

 今回県は、菅義偉(すがよしひで)首相や茂木敏充外相ら関係閣僚に招待状を送ったものの、政府の出席者は和田義明内閣府政務官だけだ。閣僚の派遣は今年もなかった。

 竹島編入から100年を機に、県が平成17年に「竹島の日」を制定したことも、翌18年から毎年式典を開催してきたことも、政府に主導的に動いてほしいと願ったからだ。その思いは今後もかなえられそうにない-。地元はそう失望している。