菅政権考

首相の懐刀になれるか 坂井学官房副長官 若手政治家の登竜門に悪戦苦闘

政府・与野党連絡協議会に臨む坂井学官房副長官(中央)と与野党の政調会長ら=1月22日午後、国会内(春名中撮影)
政府・与野党連絡協議会に臨む坂井学官房副長官(中央)と与野党の政調会長ら=1月22日午後、国会内(春名中撮影)

 菅義偉(すが・よしひで)首相の側近である坂井学官房副長官(55)が悪戦苦闘している。新型コロナウイルス対策の司令塔となっている首相官邸の雰囲気に戸惑う場面もあり、記者会見の発言が波紋を呼ぶこともあった。そのため自民党内の評判も芳しくはなかったが、こまめに党幹部の元に通い、官邸とのパイプ役としてひたむきに首相を支えようとする姿が好感を持たれている面もある。

 1月7日午後、首相官邸の記者会見場。坂井氏は加藤勝信官房長官、岡田直樹、杉田和博両官房副長官らとともに直立不動の姿勢で菅首相の入場を待った。まもなく目の前を過ぎ去った首相の口元にマスクはなかった。

 「マスクを外すときに外気で汚れた外側を触れて手で外し、そのままポケットに入れるのは衛生的にも見た目にも良くない」

 こう指摘したのは坂井氏の知人の医師だった。これを首相に伝えたところ、首相が聞き入れたという。それまで首相は冒頭発言の前にマスクを取り、しまっていた。些細(ささい)な変化だが、坂井氏の一言がきっかけとなった。