菅政権考

総務省接待問題は首相の「家族」「人事」「政策」を直撃 選挙イヤーのアキレス腱になる可能性も

参院予算委員会で答弁する総務省の谷脇康彦氏。左は菅義偉首相=8日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)
参院予算委員会で答弁する総務省の谷脇康彦氏。左は菅義偉首相=8日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

 総務省幹部が放送事業会社「東北新社」やNTTの接待を受けていた問題は、同省ナンバー2の谷脇康彦総務審議官の更迭に発展した。政府は関係者の処分で事態の沈静化を急ぐが、この問題が菅義偉(すが・よしひで)首相の“武器”にダメージを与えた面もあり、今後も尾を引く可能性がある。

 官邸筋は、問題発覚後の複数の報道機関の世論調査で内閣支持率が回復基調にあるのを受け「接待問題は国民の関心が低い。政権運営に響かなくてよかった」と胸をなでおろす。今は国民の命や経済を守る新型コロナウイルスの感染対策が何よりも重要であり、その意味で、この指摘は正しいかもしれない。

 だが、果たして本当にそうだろうか。

 この問題は首相の「家族」「人事」「政策」それぞれに直結している。そのため今後、首相のアキレス腱(けん)になりはしないか。4月25日の衆参3選挙や今秋までに衆院解散・総選挙を控え、野党が首相をターゲットにするために、接待問題を蒸し返すのは必至だ。