阿比留瑠比の極言御免

10年前の危機管理と菅元首相

衆院予算委員会で菅直人元首相(左)の質問に答弁する菅義偉首相=2月22日午前、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)
衆院予算委員会で菅直人元首相(左)の質問に答弁する菅義偉首相=2月22日午前、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)

 東日本大震災の発生とそれに伴う東京電力福島第1原発事故から11日で10年になることを契機に、当時の首相である菅(かん)直人・立憲民主党最高顧問が、出番だとばかりに発信を強めている。その軽佻(けいちょう)なはしゃぎぶりは、何の責任も反省も感じていないことをあらわにしている。

 菅氏は2月22日の衆院予算委員会で、次のように菅義偉(すが・よしひで)首相をただした。

 「新型コロナウイルス問題と原発事故問題は、危機管理とか緊急事態という面で見ると、共通の面もある」

 「(コロナ危機の)最悪のシナリオが菅政権、菅首相には見えない。そこが非常に大きな問題だ」

 菅氏はこのところ、菅首相への「助言」だとして盛んに「今必要なのは最悪の事態を想定した対応だ」と主張しており、東京新聞のインタビューでは「菅政権の危機管理能力は非常に疑問だ」と語っている。

 民主党政権の危機管理は素晴らしかったが、現政権はダメだと言いたいようだが、果たして自画自賛に値するような内容だったか。