政界徒然草

とげとげしさ抜けた石破氏 派閥会長退任にライバル喪失 芽生えた再起への野心

世論調査では依然として高い人気を誇る自民党の石破茂元幹事長=2月25日午前、国会内(春名中撮影)
世論調査では依然として高い人気を誇る自民党の石破茂元幹事長=2月25日午前、国会内(春名中撮影)

 自民党の石破茂元幹事長が、菅義偉(すが・よしひで)首相には敵対的な姿勢を取らず、支える側に回っている。安倍晋三前政権では安倍氏に対する対決路線を鮮明にするあまり、野党の疑惑追及に同調するなど“党内野党”の立場と見られがちだったが、ライバルであった安倍氏が表舞台から退き、自身も石破派(水月会)会長を辞めたことで肩の力が抜けたようだ。

 「野党の追及が拍子抜けするほどに迫力不足だった。内容の濃い議論があってこそ、与野党協同による国民のための政治ができる」

 石破氏は5日付のブログで、令和3年度予算案をめぐる衆院審議を振り返り、こう嘆いた。総務省幹部が放送関連会社「東北新社」から接待を受けた問題などについては「さらに解明されなければならない」とわずかに触れただけだ。

 民主党政権時代、石破氏は自民党政調会長などとして実力本位で質疑者を選び、閣僚に対峙(たいじ)させた。質疑後は「反省会」を開くなど緊張感のある国会審議を心がけていたという自負がある。それだけに今の「揚げ足取り」に終始していると映りかねない立憲民主党などの質問に不満を感じているようだ。