外交安保取材

中国海警法「深刻な懸念」 慰安婦判決「極めて遺憾」 8段階の外交表現の強弱

 「憂慮する」「強く懸念する」「極めて遺憾だ」-。いずれも外相や官房長官らが外国の言動を批判する際によく耳にする言葉だ。もちろん雰囲気や個人的な感情で適当に発しているわけではない。日本の場合、8段階の外交表現を基本として批判の度合いを示し、相手国や国際社会に立場を伝えている。

《断固非難》

 最も強い表現が「断固として非難する」だ。被害が大きく、人道上も許されないテロ行為や一方的な軍事攻撃などに使われる。茂木敏充外相はフランス南部ニースで昨年10月に発生したテロに対し、この表現で談話を発表した。

 国際社会が一致して表明する場合もある。ミャンマーで起きた国軍によるクーデターに関し、先進7カ国(G7)の外相は「治安部隊による暴力を断固として非難する」との共同声明を今年2月に出している。

《非難》

 次に強い表現が「非難する」で、外務省は2月に発生したイエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビア南部のアブハ空港への攻撃に対し、この表現を使った報道官談話を出した。死傷者は報告されていなかったが、空港で民間旅客機が標的にされたことを重く見たようだ。

 8段階には含まれないが「強く非難する」との表現もある。「断固」を使うほどではないが、通常の「非難」以上の度合いを示したい場合などに使われているようだ。