正論モーニング

夫婦別姓をめぐる欺瞞 「容認が反対を上回る」危うさ

選択的夫婦別姓制度導入を求める地方議会の意見書を採択しないよう自党所属議員に求める自民党国会議員有志の手紙に名前を連ねていたことで、福島瑞穂社民党党首(右)から追及される丸川珠代男女共同参画担当相(中央)=3日午後、参院第1委員会室
選択的夫婦別姓制度導入を求める地方議会の意見書を採択しないよう自党所属議員に求める自民党国会議員有志の手紙に名前を連ねていたことで、福島瑞穂社民党党首(右)から追及される丸川珠代男女共同参画担当相(中央)=3日午後、参院第1委員会室

 「選択的夫婦別姓」をめぐる動きが騒がしい。昨年末に閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」をめぐり、別姓推進派と慎重・反対派の国会議員で党内議論が紛糾した自民党では、意見集約を目指す作業チームが今月中に新設され、推進派が議連を立ち上げる(反対派議連は昨年発足)。別姓導入を掲げる立憲民主党などの野党は次期衆院選の争点とする構えだ。家族のあり方という国民の人生、国家社会の行方を左右する問題だけに冷静で誠実な議論が必要だが、別姓実現を望むあまりか、なりふり構わぬ言説も横行している。

朝日の自民党批判

 第5次男女共同参画計画の原案は、選択的夫婦別姓(氏)制度に関する記述量が第4次までの計画と比べて大幅に増え、別姓について「政府においても必要な対応を進める」と、これまでより前のめりの表現となっていた。これに自民党内の反対・慎重派が反発、党内の賛成派と激論となった。最終的に計画は「国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、更なる検討を進める」と従来に近い表現となり、「選択的夫婦別氏」という言葉自体も削除された。