政界徒然草

話が聞き取りやすい議員はだれか 閣僚、与野党幹部の言葉を政治記者の必須アプリで計測

 日本の政治の中心地、東京・永田町。連日開かれる記者会見やぶら下がり取材で議員を囲む記者団がICレコーダーを差し出している光景をテレビなどで目にした方は多いだろう。最近では携帯電話に録音している記者もいるのにお気づきではなかろうか。いま多くの記者が携帯電話の文字おこしアプリ「UDトーク」を使用しているからだ。政治家の言葉を即座に文字化できるため、記者の必須道具となりつつある。

 UDトークは「シャムロック・レコード」(東京都練馬区、青木秀仁代表取締役)が開発・運営するアプリ。青木氏によると聴覚障害者と面会した際、「こちらの言いたいことが伝わらない」という課題に直面。「音声認識で文字化できれば、自分で伝えることができる」との思いから開発した。現在は約100万ダウンロードされ、聴覚障害者との会話の場面だけでなくさまざまなビジネスシーンでも活用されている。

 永田町ではいつごろから普及したのか。政治部歴が長い同僚記者によるとUDトークは約4年前から、首相官邸に詰め、首相の動向を追いかける「総理番」の記者の間で活用が始まった。政治部記者はぶら下がり取材や記者会見、国会審議での議員の発言を素早く文字におこす必要がある。記事を書く際に議員らの発言を正確に引用するためで、多くの記者がUDトークを重宝している。