政界徒然草

真の保守政治家の「遺言」 自民党運動方針に刻まれた「靖国」重視

自民党大会で総裁演説に臨む菅義偉首相=21日午後、東京都港区(川口良介撮影)
自民党大会で総裁演説に臨む菅義偉首相=21日午後、東京都港区(川口良介撮影)

 政権与党の政策や立ち位置を手っ取り早く知るにはどうしたら良いのか…。このような悩みを抱えている方々には、自民党が毎年まとめている「運動方針」に目を通すことをお薦めしたい。国民に訴えたい政策が分かりやすく書かれているだけでなく、保守政党として耳を傾けるべき先達の「遺言」が刻み込まれているからだ。

 最新の令和3年運動方針は21日の党大会で採択された。衆院選の年の運動方針で示される政策は「選挙公約の土台」となるため特に重視されている。今回の運動方針は、表題が「コロナに打ち克ち希望ある日本へ」と銘打たれただけに、新型コロナウイルス関連の政策がいの一番に書き込まれ、変異株を含めた感染拡大の阻止やワクチン確保などに党を挙げて取り組む姿勢が強調されている。

 安倍晋三前総裁の下で採択された令和2年運動方針では、憲法改正が独立した章として掲げられ、前文の次に掲載された。特に重要な事項であることをアピールしたが、今回の運動方針では政策の最後に回った。菅義偉総裁(首相)肝煎りのデジタル社会やグリーン社会の実現などは改憲に先んじて記述されており、“代替わり”を印象付けた。

 政権与党がどのような社会情勢に敏感となっているのかが透けてみえるのも運動方針の特徴だ。