河村直哉の時事論

依然「ホオかむり憲法」でよいのか

衆院憲法審査会の運営について協議する与野党の幹事ら=3月31日午前、国会内(春名中撮影)
衆院憲法審査会の運営について協議する与野党の幹事ら=3月31日午前、国会内(春名中撮影)

 「この憲法は昭和二十二年からおこなわれていて別にどこがどうということはない。ないことはないが、ホオかむりでゆけるし、そうやっている▼どこまでもホオかむりでとおそうとするならこれでもいい」。昭和37年1月27日産経新聞朝刊の1面コラムから。次のように続く。

審査会の停滞

 「しかし『ホオかむり憲法』でいいだろうか。人に顔をみられるのをおそれたり、天日をこわがったりする『ホオかむり憲法』が日本国民の名誉だろうか。そのくらいはおたがいに考えたいものである」

 空想の平和を掲げて現実を見ない憲法と、それを変えようとしない日本を、コラムは「ホオかむり」だといっている。「平和を愛する諸国民の公正と信義」という憲法前文を引き、「現実はどうか、『諸国民の公正と信義』というようなものがこの地上にあるのかどうか」と問うている。