政界徒然草

有識者会議があぶり出す「革命勢力」 女性天皇と「女系天皇」が持つ意味

安定的な皇位継承策を議論する有識者会議の初会合で発言する菅義偉首相(手前から2人目)=3月23日午後、首相官邸(春名中撮影)
安定的な皇位継承策を議論する有識者会議の初会合で発言する菅義偉首相(手前から2人目)=3月23日午後、首相官邸(春名中撮影)

 安定的な皇位継承の在り方を検討するため政府が設置した有識者会議は、旧宮家の皇籍復帰に加え、女性天皇や「女系天皇」への皇位継承資格の拡大などを議題とする見通しだ。8日から専門家へのヒアリングを重ね、6月末までの報告を目指す。皇位は初代の神武天皇から現在の天皇陛下まで126代にわたり、一度の例外もなく父方に天皇がいる男系が維持されてきた。「女系天皇」はその大原則を破るのだが、肯定する勢力がこの機に乗じて動きを活発化させている。

 4月5日付の東京新聞は「皇位継承論議 新しい皇室像を視野に」と題した社説を掲載し、「天皇の地位は『国民の総意』に基づくから世論を踏まえるのは当然として、迅速な結論も望みたい」と訴えた。

 有識者会議について「最大の論点は皇位継承の資格を女性に認めるか、さらに女系天皇へと拡大することの是非であろう」と指摘した。その上で、世論調査で女性天皇だけでなく、「女系天皇」にも賛成派が多い点や、男女平等をうたう憲法の精神を挙げ、皇位継承資格を女性皇族だけでなく、「女系」にも拡大するよう求めた。

 過去に10代8人存在した女性天皇は、いずれも男系につながっており、母方のみが天皇の「女系天皇」と明確に異なる。