政界徒然草

「800万票」は過去の栄光か 公明、低落続く集票数 選挙協力が鍵に

自民党大会に来賓として招かれ、あいさつする公明党の山口那津男代表=3月21日午後、東京都港区(川口良介撮影)
自民党大会に来賓として招かれ、あいさつする公明党の山口那津男代表=3月21日午後、東京都港区(川口良介撮影)

 今秋までに行われる衆院選を見据え、与野党が内閣不信任決議案をめぐるさや当てを演じる中、公明党が選挙準備を急いでいる。支持母体である創価学会の組織力を背景に、高い集票力を誇ってきたが、近年は得票数の低落傾向が続く。次期衆院選の比例得票は「目標800万票」。前回衆院選が700万票を切ったことを考えれば、道のりは険しい。

 「党として9選挙区完勝と比例区800万票の獲得を目指し、総力を挙げて闘い抜き、勝利をつかみとっていこう」

 公明党の山口那津男代表は首都圏1都3県に新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が発令されていた3月13日、党都道府県代表との会合をオンラインで開催し、次期衆院選に向け並々ならぬ決意を示した。代表7期目の山口氏にとって、党内の世代交代とともに、党勢の挽回は最大の課題だ。