細野豪志元環境相インタビュー 処理水の放出「非科学的批判には毅然と反論を」

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐりインタビューに応じる自民党会派の細野豪志元環境相=16日午後、衆院第1議員会館(奥原慎平撮影)
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐりインタビューに応じる自民党会派の細野豪志元環境相=16日午後、衆院第1議員会館(奥原慎平撮影)

 東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する政府方針をめぐり、平成23年の事故当時に民主党政権の首相補佐官などとして対応にあたった細野豪志元環境相(現在は自民党会派)が産経新聞のインタビューに応じた。放射性物質トリチウムを含む処理水の放出は海外の原発でも行われているが、立憲民主党など一部の野党は反発し、中国や韓国は海洋汚染の危険性を強調している。細野氏は「福島にだけ反対するのは福島への偏見だ。政府は非科学的な批判に『丁寧な説明』で終わるのではなく、毅然と反論すべきだ」と強調した。

     

--トリチウム水の海洋放出に反対の声があがっている

 「これまでも国内の原子力施設では処理水を流してきた。英国やフランスの原発でもそうだ。カナダの原発は重水炉で(軽水炉の福島第1原発より)濃度の濃いトリチウムを流している。福島の処理水放出にだけ反対するのは福島に対する偏見ではないかと言いたい」