やっと始まったワクチン接種…日本は衰退途上国になったのか  寺﨑明

医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種。一般国民向け接種は4月12日から始まった=静岡市の病院(田中万紀撮影)
医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種。一般国民向け接種は4月12日から始まった=静岡市の病院(田中万紀撮影)

 かつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれた先進国・日本は一体どうしたのだろうか。

アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社エグゼクティブ・アドバイザーの寺崎明氏=東京都港区(寺河内美奈撮影)
アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社エグゼクティブ・アドバイザーの寺崎明氏=東京都港区(寺河内美奈撮影)

 新型コロナウイルスのワクチンは、一般国民向けの接種がようやく始まったが、与えられた環境下でコロナ禍対応に当たる政府・官公庁や現場の医療関係者に深謝しつつあえて指摘したい。日本はワクチン開発で米英やロシア、中国に先行され、接種では、その提供を受けたほかの多くの国と比べても大きく遅れた。ワクチン承認や接種の手続きは国によって法律上のハードルや慎重さの基準も異なるから、これだけをもって日本が劣っていると決めつけるわけではないが、しかし、コロナ禍への対応以外でも、日本は世界で進んだ国といえるだろうか。