政治デスクノート

衆院任期まで半年 自民党が下野した「あの時」と似ているのか

緊急事態宣言の発令を決定し、記者会見で国民に協力を呼びかける菅義偉首相=23日午後、首相官邸(春名中撮影)
緊急事態宣言の発令を決定し、記者会見で国民に協力を呼びかける菅義偉首相=23日午後、首相官邸(春名中撮影)

 衆院議員の任期満了まで半年を切った。菅義偉(すが・よしひで)首相は解散の時期を慎重に見極めるが、与党は「追い込まれ解散」を警戒する。というのも、麻生太郎政権の平成21年7月、麻生氏が衆院任期満了まで約2カ月で解散し、自民、公明両党は衆院選で歴史的大敗を喫した過去があるからだ。「衆院解散が遅くなるほど選挙は厳しくなる」(自民中堅)との声もあるが、首相はいつ決断するのか。

 「常日頃から申し上げているように、新型コロナウイルス対策に最優先で取り組んでいく考え方に変わりはない」。首相は26日、官邸で記者団に、25日投開票の衆参3補選・再選挙で与党が全敗したことの衆院解散の判断への影響について問われ、こう答えた。ただ、3選挙は与野党が次期衆院選の前哨戦と位置づけて激しい戦いを展開しただけに、完敗という結果には与党内から早期解散への慎重論が出る可能性もある。しかし、解散時期が遅くなればなるほど、「追い込まれ感」は強くなる。

 現在の衆院議員の任期は10月21日、首相の総裁としての任期は9月末までだ。総裁任期いっぱいまで引っ張れば衆院選は9月中と限りなく衆院議員の任期満了に近づく。しかしそうなれば、自民、公明両党が下野した麻生政権の苦い経験が否が応でも思い出される。