河村直哉の時事論

真に自立した国家であれ 日本に否定的な左派は退場を

GWが明け、大阪駅近くの横断歩道を渡る通勤客ら=6日午前9時8分、大阪市北区(彦野公太朗撮影)
GWが明け、大阪駅近くの横断歩道を渡る通勤客ら=6日午前9時8分、大阪市北区(彦野公太朗撮影)

 日本が十全に国民を守り得る自立した国家となるべきことは、筆者の変わらぬ願いである。現状ではとてもそうはいえない。新型コロナウイルスで国や自治体が施設の利用制限や人流抑制をいくらお願いしても、第4波は猛威を振るって拡大した。権力が適切に機能していない。安全保障面でも依然、米国頼みである。自主独立の国として国民を守る覚悟がない。

権力アレルギー

 2月の新型コロナウイルス特別措置法と感染症法の改正で、営業時間短縮を拒んだ場合などに罰則が導入された。それでも第4波が急拡大したということは、人流の抑制も含めた権力側の規制が十分ではないということである。

 もちろん国民の側のコロナ慣れやコロナ疲れはある。しかし国民の生命が脅かされているとき、国家は適切に権力を行使して国民を守らなければならない。