阿比留瑠比の極言御免

教科書改善を訴えた前愛媛知事の思いは…

教科書の改善を訴えた前愛媛県知事の加戸守行氏
教科書の改善を訴えた前愛媛県知事の加戸守行氏

 令和3年度から中学校で使われる教科書に、平成16年度検定以降は使用されていなかった「従軍慰安婦」という呼称が復活した。これは元毎日新聞記者の作家、千田夏(か)光(こう)氏の造語であり、教科書で史実として教えるのは明らかに不適切である。

 一方で、左派勢力が跳(ちょう)梁(りょう)跋(ばっ)●(こ)してきた教科書の正常化を目指す新しい歴史教科書をつくる会が進める自由社の教科書は、検定で再申請も認められない形で不合格とされている。

 日本の歴史をおとしめることに懸ける左派勢力の執念と執(しつ)拗(よう)さにあきれていたところ、加戸守行前愛媛県知事の訃報が届いた。加戸氏といえば県知事としての体験を通し、学校法人加計学園の獣医学部新設計画をめぐって認可手続きの正当性を訴え、次のような論陣を張ったことが印象深い。

 「日本獣医師会に一切メスを入れないというのは、不思議な国会だ。徹底的な『悪』は、既得権益を死守するために獣医学部の新設をつぶしてきた獣医師会なのだが」

 くしくも加戸氏は、現在発売中の月刊『正論』4月号の特集「教科書検定を斬る」に記事を寄せ、教科書検定基準に近隣諸国への配慮を定めた「近隣諸国条項」が加えられた経緯を記し、こう批判している。

 「『近隣諸国条項』が教科書記述をますます悪くしたことは確かです」

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