正論モーニング

ネットニュースは公正と言えるか ヤフーとLINE統合リスク

 「新聞離れ」が叫ばれて久しい。

 総務省が今年9月に公表した「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によれば、新聞やニュースサイトなどから情報を得る手段について、全年代を通して最も利用率が高かったのは「ポータルサイトによるニュース配信」(40・3%)で、「紙の新聞」(28・5%)を大きく上回った。

 今や大半の人が日々のニュースをネット経由に頼っており、世論に対するネットメディアの影響力も、無視できなくなったことを数字は裏付ける。

 とりわけ、国内最大級のポータルサイトであるヤフーニュースとLINEニュースの存在は別格である。ネットでの閲覧数を示す月間ページビュー(PV)数は、ヤフーが225億、LINEは175億。これに対し、主要新聞社のニュースサイトはせいぜい2億PV程度にとどまり、両社の足元にも及ばない。

 その巨大ポータルサイトを運営するヤフーとLINEは、来年3月にも経営統合する。デジタル市場の寡占化を注視する公正取引委員会は今年8月、ニュース配信事業について、「両社の統合が実現しても市場構造などは変わらない」と判断し、統合を認めた。

 事業という側面からみれば、公取委の判断は妥当とも言えるが、むしろ筆者が危惧するのは経営統合による「情報流通の寡占化」という視点である。

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