「ティッシュの値段、4・5倍」塀の中は物価高?

 「塀の外でも買わないような高値だ」。刑務所で受刑者に販売する日用品が高額すぎるとして、大阪弁護士会は3月、大阪刑務所(堺市堺区)に見直しを求める勧告を出した。「塀の中の生活」をめぐっては、過去にもたびたび、処遇の改善を求める声が上がっているが、今回は生活用品をめぐる問題が浮上。大阪弁護士会によると、大阪刑務所ではティッシュぺーパーが市価の約4・5倍、男性用パンツも同約1・4倍で販売され、受刑者の負担になっているという。

男性受刑者の訴え「高級品はいらない」

 きっかけは、ある受刑者の訴えだった。